執念のプリンセス役 「アナスタシア」主演の葵わかな

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文・杢田光 写真・滝沢美穂子
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 世界各地で上演されるミュージカル「アナスタシア」が3月、日本に初上陸した。ディズニーのアニメ映画に着想した作品で、俳優の葵わかな(21)が自らの手で人生を切りひらいていくプリンセス役に挑戦している。

 ロシア帝国皇帝の末娘アーニャは、幼くして家族と離ればなれになり、記憶を失ってしまう。家族を捜してパリ行きの旅を続けながら、最後には幸せをその手につかみ取る。

 「現代的な強い女性のアイコン」として描かれているアーニャだが、台本を読めば読むほど「特殊能力があるわけではない普通の女の子。強い信念があれば、誰でも主人公になれる」との思いも強くした。「自分を信じる強さを持っているところが素敵で憧れます。信じることで何かが変わっていくというのは、現実でも起こることだと思う」

 高校生のときに見た宝塚歌劇が、ミュージカルとの出会いだった。

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 数年前まで「ミュージカルは…

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