喫煙者、コロナ致死率高めか 志村さんは4年前から禁煙

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 志村さんは70歳。所属事務所によると、愛煙家だったが、4年前に肺炎で入院したことがあり、舞台を途中降板したことを志村さんはとても気にしていた。以来、禁煙していたという。

 一般的な傾向として、瀬戸口靖弘・東京医科歯科大特任教授(呼吸器内科)は「高齢で肺の機能が落ちていたり、高血圧糖尿病など多くの病気があったりすると全身にダメージを受けやすくなっている。喫煙も肺の機能を落とすスピードを速める」と指摘する。高齢者や持病のある人については「感染しないように気をつけることはもちろんだが、持病の治療をきちんと継続してほしい」と話す。

 中国疾病対策センターの米医学誌への報告によると、2月11日までに感染が確認された4万4672人を分析すると、全体では2%の人が亡くなっているが、高齢者の致死率は高く、70代が8%、80代以上は14・8%。持病のある人も致死率が高かった。心血管疾患10・5%、糖尿病7・3%、慢性の呼吸器疾患が6・3%などだった。

 喫煙が新型コロナウイルスによる肺炎の重症化にどの程度影響しているのか、まだはっきりしていないものの、世界保健機関(WHO)は20日の記者会見で、喫煙は重症化リスクを高めるとして「喫煙しないで」と呼びかけた。米医学誌に報告された中国の専門家グループの論文では、1099人の患者を分析した結果、喫煙者は非喫煙者に比べて、重症化や死亡する割合が約3倍だった。

 たばこによる体への悪影響は禁煙しても一定期間は残ると考えられている。

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