トヨタ春闘、好業績でも7年ぶり「ベアゼロ」2つの理由

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竹山栄太郎
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 トヨタ自動車の2020年春闘は、賃金体系を底上げするベースアップ(ベア)が7年ぶりにゼロとなった。「官製春闘」が始まった14年以降ベアを続けてきたトヨタが、なぜベアゼロを選んだのか。

 トヨタ自動車労組は今春闘で、ベアや定期昇給などを含めて全組合員平均「1万100円」の賃上げを求めた。

 経営側は3月11日、「8600円」と回答し、ベアを含まないことを明らかにした。「激しい競争や厳しい経営環境のなか、いかに雇用と処遇を守るか悩んだ結果」(河合満副社長)と説明する一方、新型コロナウイルスの感染拡大は織り込んでいないとした。

 トヨタの業績は堅調だ。20年3月期の純利益予想は2兆3500億円で、過去最高の18年3月期(2兆4939億円)に次ぐ高水準。それでもベアゼロとする理由を経営側は二つ挙げた。

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 一つは、自動運転などの次世…

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