「もう時間ない」イタリアからの悲鳴 2分間の衝撃映像

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ローマ=河原田慎一
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 新型コロナウイルスの欧州での感染の中心となっているイタリアで、医師や看護師らが悲痛な叫びを上げている。医療従事者の間で感染が広がり、現場の態勢が危機的な状況に陥っているとの訴えだ。国内の死者は5千人を超えたが、政府は外出禁止などの対策をとり始めて2週間となるこの数日が、感染の勢いを見極める山場とみている。

 「明日でなく、今すぐプロの人材が必要です。もう時間がありません」

 イタリアの看護師連盟が今月中旬に発表した2分弱のビデオ映像は、国内外に衝撃を与えた。

 画面に登場する現場の看護師らは、医療用のゴーグルの痕で目の周りが腫れ上がっていた。限られたスタッフが、長時間の勤務を強いられているためだ。

 医師や看護師らの身を感染から守る器材が不足し再利用せざるを得ない状況で、同連盟は「(看護師らは)絶えず感染の危険にさらされている」と訴えた。

 さらに同連盟は「尊厳がない…

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