がん細胞もAIが識別 高精度の分析装置、東大が開発
合田禄
血液中にわずかに交じったがん細胞も素早く見つけ、転移を早期に発見できるようになるかも知れない。東京大などの研究チームは、高速かつ高精度に撮影した画像から、AI(人工知能)が細胞一つひとつの特徴を見分ける分析装置を開発した。これまでより解析スピードと精度が大幅に向上したという。科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに6日発表した。
研究チームは、管に細胞を流して毎秒1万個のペースで撮影できる装置を開発した。流れが速いと細胞がぶれるが、流れを追いかけるように撮影したり、光の当て方を工夫したりして、ぶれやにじみを少なくしたという。
その後にAIで解析すると、リンパ球と好中球という2種類の白血球を95%の確率で見分けられた。
がん細胞の一部は、血液を通…