お好み焼き店主はヴァン・ヘイレン 超絶ギター世界注目

有料記事

森下裕介
お好み焼き店主でありながら、ネット上で天才ギタリストとして有名な米田喜一さん

 大阪・寝屋川でお好み焼き店を営む男性が、「スーパーギタリスト」として世界から注目を集めている。演奏の自撮り動画の再生回数は、多いもので200万回を超える。超絶技巧の天才ギタリストにちなみ、「寝屋川のヴァン・ヘイレン」と人は呼ぶ。ここまでたどり着く道は、決して平らではなかった。

 京阪本線の萱島駅前から伸びる商店街。赤ちょうちんや日に焼けた看板が並ぶ一角に、お好み焼き店「薩摩」はある。

 2月中旬の土曜日。店からは、ギュイーンというエレキギターの音が響いていた。「前はリズムぐちゃぐちゃやったのに」「ビブラート上手になったな」。20人ほどでいっぱいになった店内では、お好み焼きをつつきながら、客がギターを鳴らし、音楽談議に花を咲かせた。

 月1回、ギター好きが集まる「ギターサロン」だ。店主の米田喜一さん(53)が9年ほど前から始めた。時折参加者をちゃかしたり褒めたりしながら、優しく見守る。

 YouTubeに、1970~80年代ロックのギター演奏動画をアップロードしたところ、「神ギタリスト」「ヴァン・ヘイレン弾かせたら世界一」と称賛されるようになり、店にもギター好きが集まるようになった。

 横浜市の会社員、遠竹(とお…

この記事は有料記事です。残り1402文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
森下裕介
ネットワーク報道本部|地方裁判担当
専門・関心分野
司法、刑事政策、人権