腹心の裏切り、突然の首相交代劇 マレーシア政変に反発

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クアラルンプール=守真弓
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 マレーシアのムヒディン新首相は1日、アブドラ国王の任命を受けて首相の就任宣誓を行った。首相の座を争ったマハティール前首相は、ムヒディン氏に対する下院議員の支持は過半数に満たないとして、信任投票をすべきだと主張している。国民には選挙を経ずに新政権が誕生したことに反発する声もあり、政治的な混乱が続く可能性が高い。

 「ムヒディンに裏切られた。彼は『正しい首相』ではない」。1日朝に会見したマハティール氏は悔しさをにじませた。マレーシア憲法では国王が「議員の過半数の支持を得た」と判断した人を首相に任命すると定めている。マハティール氏は会見時点で、自身の首相続投を支持する議員は下院(定数222)のうち114人いると説明。国会の信任投票を経るまでムヒディン氏は正統な首相ではないと主張した。

 副首相や内相などを歴任したムヒディン氏はもともとマハティール氏の腹心の一人だった。

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 だが、マハティール氏が2月…

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