つり革から顔へと触る危険性 新型コロナで学会が警告

福地慶太郎
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 新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、日本感染症学会と日本環境感染学会は21日、市民向けの注意点を発表した。電車やバスでつり革や手すりなどを触ったら、鼻や口、目などを触らないことや、こまめな手洗いと手指の消毒などを呼びかけている。

 糖尿病や心不全の患者、透析を受けている人、抗がん剤や免疫抑制剤を使っている人、高齢者は、感染すると重症化しやすいとされる。両学会は、こうした人は多くの人が集まる場所に行くことは控え、毎日、朝と夕方に体温測定するよう求めた。また、病院や介護施設は高齢者らが多いため、ウイルスの持ち込みに注意が必要だと指摘。面会は控えるよう求めている。

 市民が注意すべきこととして▽電車やバスでつり革などを触ったら、鼻や口、目などを触らない▽会社や学校、自宅に着いてから手洗いをしっかりする▽時差通勤やテレワークを活用する▽37・5度以上の発熱やせき、倦怠(けんたい)感があるときは会社や学校はなるべく休んで自宅で安静にし、マスクをつける、などを挙げた。

 風邪やインフルエンザなら3~4日たつと改善傾向がみられるが、新型ウイルスは症状が長引く特徴があると指摘。4日たっても発熱が続き、息が苦しい、呼吸器症状が悪化しているときは肺炎が疑われるため、すぐに帰国者・接触者相談センターに相談するよう求めた。かかっても1週間以内に症状がよくなりそうな場合は、自宅で安静にして、うつさないようにマスクをつけることなどを呼びかけている。福地慶太郎

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