群れの動き、どう変える? ウマの「リーダー論」とは

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杉浦奈実
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 組織をまとめ思い通りに動かすのは、なかなか難しい。「俺についてこい」と先頭にたってグイグイ引っ張るか、どっしりと構えて後ろからそっと促すか、それとももっと有効な方法があるのか、スポーツやビジネスなどの場面で、古くから幾多のリーダー論が語られてきた。ウマの世界ではどうなのか。京都大と奈良先端科学技術大学院大の共同研究チームが、ドローンを使って観察してみた。

 研究チームは、ウマ本来の行動を見るため、ポルトガルの高地で何世代にもわたって人に飼われずに生息しているウマの群れを観察した。

 通常は1頭のオスと、数頭のメス、子どもがひとつの群れをつくる。オスは、自分の群れが他の群れと近づきすぎたり、群れが広がりすぎたりした時などには、首を下げて自分の群れのメスに近づき、行き先を変えさせることが知られていたが、詳細は謎だった。

 研究チームは、2016、17年にドローンを使って、ひとつの群れの様子を計59時間、ビデオ撮影し、分析した。

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 その結果、オスが首を下げて…

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