【詳報】「チャーター機、他の国は何機を?」色なす外相
31日、安倍晋三首相らが出席し、国会で予算委員会の集中審議が開かれました。午前に衆院、午後に参院で、内政・外交の全般にわたって論戦が交わされました。「桜を見る会」問題などをめぐり、首相らは野党の追及にどう答えたのか。タイムラインで速報し、記者が解説しています。
寸評=石井潤一郎記者
紙を読み上げるだけの首相 デジャブに襲われた集中審議
一言で言うと、たびたび「デジャブ(既視感)」に襲われた、参院予算委の集中審議でした。
「選択的夫婦別氏制度の導入については、我が国の家族のあり方に深くかかわる事柄であり、国民の間に様々な意見が……」
野党議員から選択的夫婦別姓について見解を問われた安倍首相。質問した国民民主の矢田稚子氏に視線を向けることなく、ただただ紙を読み上げました。デジャブの原因は、代表質問での答弁と文言がほぼ同じだったことでした。
安倍政権を取り巻く数々の疑惑に関するやりとりもそうです。
IR担当の内閣府副大臣だった秋元司衆院議員の逮捕について、首相は「誠に遺憾」としつつも「現在捜査中の刑事事件に関する事柄であり、詳細なコメントは差し控えたい」。「桜を見る会」問題では「今までお答えをさせていただいているところでございますが……」。いずれも、従来と同じような答弁を繰り返しました。
「疑惑国会」の様相を呈するなか、新型コロナウイルスによる肺炎拡大への懸念も国民の大きな関心事となっています。貴重な議論の場である予算委の舞台。用意された紙の「朗読」を繰り返すのではなく、質問する議員の向こうに多くの国民がいることを改めて認識し、納得を得られるような説明を心がける――。引き続き衆参で開かれる予算委では、首相のそんな答弁を期待しています。
16:10
参院の集中審議も終わる
参院の予算委員会の集中審議が終わった。野党はカジノの誘致をめぐる懸念をただし、与党の公明党からは、桜を見る会について政府の対応に苦言が出た。
15:50
「独自に動画を入手しました」 IR秋元議員の汚職巡り共産が追及
「独自にビデオ動画を入手しました」。IR事業をめぐる汚職事件で逮捕された秋元司・元内閣府副大臣(自民を離党)が容疑に関連するシンポジウムで語ったという内容について、共産党の大門実紀史氏が明かした。
秋元議員は安倍内閣のIR担当副大臣だった2017年8月、中国企業「500ドットコム」が那覇市で開いたIR誘致のシンポジウムに出席。講演料名目で賄賂を受け取った疑いが持たれている。
大門氏によると、秋元議員は…
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