ウクライナ機、イランがミサイル撃墜か 米メディア報道

ワシントン=香取啓介 テヘラン=杉崎慎弥
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 イランの首都テヘランで8日、離陸直後にウクライナ国際航空の旅客機(ボーイング737型機)が墜落した問題で、米メディアは9日、米当局者の話として「イランのミサイルによって誤って撃墜された可能性がある」と一斉に伝えた。

 ニューズウィーク誌は、国防総省や米国の情報筋の話として、航空機は、イランの対空ミサイルシステムにより撃ち落とされた可能性が高いと報道した。イランが攻撃を受けたと誤認した可能性があるという。トランプ米大統領は9日のイベントで、この問題について記者団から問われ、「疑いを持っている。誰か、相手側で間違いを起こした可能性がある。飛行機は極めて不穏な地域を飛んでいた」と語った。

 一方イランメディアによると、イランの民間航空局幹部は9日、「ミサイルによる撃墜は考えられない。なぜなら、当時イランは安全な状態であり、同時にほかにも数十のイランと外国の航空機も飛行中だった」と語ったという。

 旅客機が墜落したのは、イランが米軍が駐留しているイラク国内の基地に向けてミサイル攻撃をした直後だった。乗員乗客176人が搭乗していたが、生存者はいなかった。うち82人がイラン、63人がカナダ国籍だった。(ワシントン=香取啓介、テヘラン=杉崎慎弥

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