第8回未来考えすぎず、自然体で レメキさんからのメッセージ

有料記事ルポ2020カナリアの歌

聞き手・稲垣康介
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 ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会で史上初のベスト8入りに貢献した日本代表のレメキ・ロマノラバ選手(30)はニュージーランド出身だ。2009年に来日。日本で知り合った恵梨佳さん(34)と結婚し、14年に日本国籍を得た。上手な日本語を生かし、W杯では日本人選手と外国人選手の潤滑油としての役割も担った。3男1女の父でもある。

 レメキ選手に、日本への思い、そしてスポーツの価値について聞いた。

――日本に来るきっかけは何だったんですか。

 「少年時代からの夢であるプロラグビー選手になることがかなうと聞いて来日した。まず1年契約だったから、将来の人生設計なんてなかった。まず、行ってみようと」

――日本に初めて降り立ったときの印象は?

 「いい国だと感じたよ。映画とかテレビでしか見たことなかったから、空手とか、侍とかのイメージだよね。成田空港に降りて、あまりにたくさんの人がいるので驚いた」

――今、「日本人」としてプレーしています。

 「妻は日本人だし、4人の子どもも日本で生まれた。だから自然なこと。代表チームで戦うのは、いつも特別だよ。国を代表してプレーする栄誉はいつまで享受できるかわからないから。僕は国籍を日本に移したのだから、国家を誇らしくする責任がある。だからすごいプレッシャーだし、でも、同時に、心地良いプレッシャーだ」

――日本人の長所、短所をどう考えていますか。

 「短所は官僚的というか、き…

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