「役所体質かといえば、そう…」 日本郵政、辞任会見

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 日本郵政グループは27日、傘下のかんぽ生命の保険の不正販売問題の責任を取り、日本郵政の長門正貢社長が辞任し、後任に元総務相増田寛也氏が就く人事などを発表した。これを受けて同日夕、長門社長らが東京都内で記者会見を開いた。やりとりは次の通り。

長門氏の冒頭発言

 私ども日本郵政、日本郵便、及びかんぽ生命の3社は、本日、総務大臣及び金融庁より、保険業法などに基づく行政処分を受けた。このような事態を招いたことを深く、反省している。お客様をはじめ関係の皆さまに多大なご迷惑をおかけすることを深くおわび申し上げる。グループの全役職員、今回の行政処分を厳粛に受け止めている。今後、二度とこのような事態を起こさぬよう、再発防止策をまとめ、内部管理体制のより一層の強化とコンプライアンス(法令や社会規範の順守)の徹底に取り組むとともに、一日も早くみなさまからの信頼を取り戻せるよう、グループ一丸となって、全力を尽くしていく。

一問一答

――きょう辞任表明したが、決意した時期はいつか

 「郵政民営化に参加することで国に貢献できると思った仕事だったが、貢献どころか迷惑かけた。多くのお客様の信頼を毀損(きそん)した。大変断腸の思いだ。個人的には8月上旬ごろには責任とらないとと覚悟していた」 「私はグループの経営を担っているという責任があるので、辞任の意向を発表できるタイミング・状況は三つくらい条件があるなと感じていた。一刻も早く調査する、一刻も早くお客様に不利益を戻す、できるだけ早く再発防止策をできるところから作り構築することを自らのリーダーシップでリードしていく、これが第一に大事だと。7月24日に第三者委・特別調査委を立ち上げた。非常に複雑で広範囲にわたる問題だと思っていたので、ここについてきっちりと中立的・厳正な第三者委に、根本原因・再発防止策を打ち出してもらう前に辞めるわけにはいかないな、というのが2点目。辞めるからには、グループとして、しっかりとした後継者を選ばないと辞めるわけにはいかないと。三つくらい条件があると。本日、大変重い業務処分を受けた。この時期が発表する時期だと思った」

ここから続き

――日本郵政のトップは、誰が…

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