広河隆一氏による性被害、検証委が認定 パワハラも多数

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宮田裕介
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 報道写真誌「DAYS(デイズ) JAPAN(ジャパン)」(今年休刊)で、長く編集長を務めたフォトジャーナリストの広河隆一氏(76)が性暴力の告発を受けた問題で、同誌の発行元であるデイズジャパンは27日、有識者による検証委員会の報告書をホームページで公表した。性交の強要などの深刻な性被害のほか、セクハラパワハラが多数あったと認定した。

 報告書によると、広河氏は2004年~17年、同社社員やボランティア、インターン、アルバイトなどの女性に対し、性交の強要や身体的接触、裸の写真撮影などを行っていたという。

 性交の強要などの深刻な性被害は、ボランティアやアルバイトの20代前後の女性に集中しているという。性交の強要について、広河氏は「女性の合意があった」と主張したが、検証委は、合意を裏付けるような説明はなかったとした。

 検証委は「著名なフォトジャーナリストとしての肩書を濫用(らんよう)し、女性たちから自身への尊敬の念に乗じ、権力性を背景に重ねた、悪質な代償型セクシュアルハラスメント」と指摘した。

 このほか、残業代の不払いや休日出勤の強要などをして、社員が断ると怒鳴るなどのパワハラがあったことも認定した。

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 この問題は、18年12月…

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