総務事務次官を更迭 日本郵政に処分案漏らし懲戒処分

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井上亮
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 高市早苗総務相は20日、かんぽ生命の不正販売問題をめぐり、総務省が近く発表する日本郵政グループに対する行政処分案の検討状況を郵政側に漏らしたとして、事務方トップの鈴木茂樹総務事務次官(63)を同日付で停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。鈴木次官は同日、辞職した。事実上の更迭となる。

 高市氏は20日夕に開いた緊急記者会見で、鈴木次官が情報を漏らした相手が、日本郵政の鈴木康雄上級副社長(69)だと明らかにした。鈴木副社長は1973年に旧郵政省に入り、09年7月~10年1月に総務事務次官を務めた。高市氏は「同じ旧郵政省採用の先輩後輩という形のなかで、何かやむを得ない事情があったんだろう」と漏洩(ろうえい)の理由を推し量った。

 高市氏によると、今月13日以降、総務省の大臣室で少数の幹部だけで話していた内容が日本郵政側に漏れているとの疑いが生じ、17日に内部監察を命じた。高市氏らが鈴木次官に事情を聴いたところ、電話などによる情報漏洩を認め「本当に申し訳ない」と謝罪したという。

 高市氏は「公務の中立性を損…

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