ジョージタウン大政治問題研究所上級研究員のマット・グラスマン氏
今回の弾劾(だんがい)訴追は、来年の大統領選に向けた争点作りでもある。
民主党はトランプ氏を倒したいという思いで一致しているが、選挙を待つべきか、弾劾に持ち込むべきか、党内の意見は分かれていた。穏健派の多くは有権者の反発をおそれて選挙に集中した方が良いと考えていた。一方、リベラル派の多くはトランプ氏の疑惑を明らかにすれば、来年の大統領選が有利になると信じ、ロシア疑惑でも弾劾を目指すべきだとしていた。
ウクライナ疑惑が発覚し、穏健派も弾劾に賛成するようになった。だが、民主党にとっては、共和党から弾劾に賛成する議員が出なかったことは期待はずれだった。
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今後、舞台は上院での弾劾裁…