包丁、バイク…ビルから物投げる行為、中国で罰則条例
瀋陽=平井良和
中国各地で、マンションやビルから物を投げ落とした人に罰則を科す条例の整備が進められている。各都市で高層ビルが増えるにつれ、自転車や家具、刃物などが投げ落とされる事件が続発。けが人や死者も出て社会問題となり、当局などが対応を急いでいる。
北京市の人民代表大会(議会に相当)は今月上旬、「建物から外へ物を投げる」行為に罰金1千元(約1万5千円)を科す条例案を公表。河南省でも11月、建物から物を投げたり液体をまいたりする行為に200元以下の罰金を科す条例案がまとめられた。同種の条例は5月に天津市、9月に河北省でも施行されている。
中国メディアによると、3月、江西省で男がマンション4階の階段の踊り場にあった自転車を「邪魔だ」といって窓から捨て、歩いていた70代の男性に当たって男性が死亡する事件が発生。その後、ビル内でのけんかなどが高じ、電動バイクや家具、包丁などが投げ落とされたという各地のケースが次々と報じられた。
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報道によると、2018年ま…