コクヨ、ぺんてるの敵対的買収に失敗 株過半数に届かず

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生田大介
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 コクヨは12日、子会社化に向けて過半数の取得をめざしたぺんてる(非上場)の株式について、買い付けの結果、計約46%にとどまったと発表した。敵対的買収は失敗に終わった。筆頭株主として引き続き経営に関与する考えだが、ぺんてるとの溝は深く、今後の展開は不透明だ。

 コクヨはもともとぺんてる株の37・8%を持っており、11月15日からの買い付けで約8%を上乗せできただけだった。今回の結果を受けて「筆頭株主として、ぺんてるの企業価値への貢献を第一に考え、コミットしていく」との方針を発表。「今後も売却する意向の株主がいれば追加取得も検討する」とし、過半数の取得を探る可能性も示した。

 一方、コクヨに対抗してぺんてる株の友好的な買い付けを終えたプラスは、取得した割合を公表していないものの、20%以上を集めたとみられる。ぺんてるの役員・従業員の持ち株会など、約2割の株主がぺんてる経営陣に近いとされているが、ぺんてる・プラス陣営もあわせて過半数を確保できたかはわからない。

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 コクヨは5月、ぺんてる側に…

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