NHK経営委員長「会長のガバナンス問題」 交代理由で

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藤田知也
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 NHK経営委員会石原進委員長)が9日、上田良一会長(70)が来年1月24日付で3年の任期を終えて退き、後任に元みずほフィナンシャルグループ(FG)会長の前田晃伸氏(74)が就く人事を決めた。交代の理由について石原委員長は記者会見で「ガバナンス(企業統治)問題」を挙げた。NHKは昨年、かんぽ生命の不正販売報道の関係で日本郵政の抗議を受けた後、経営委が上田会長を厳重注意する異例の事態となった。石原氏は一連の対応が「大変な問題だった」とし、退任理由の一つとなったと説明した。

 石原氏は上田氏の仕事について「評価が高かった」としつつ、「やはりガバナンスの問題とか、経費コストの見直しとか。問題があるんじゃないかという意見もあった」と話した。

 「ガバナンス問題」が何かを問われると、石原氏は「たとえば受信料着服とか、いろんな不祥事が起こったことも事実」と説明。「かんぽ問題も含まれるのか」と重ねて問われると、「かんぽ問題も当然含まれる。私は大変な問題だったと思っている」と答えた。

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