消えた韓国人客に街は…… 山陰観光、官民で対策

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金本有加
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 日韓関係の悪化が、山陰の観光地を直撃している。韓国からの飛行機や船の直行便がすべて運休になり、「上得意」の韓国人客が街からほぼ消えてしまった。かわりに他国や国内からの客を増やそうと、官民あげて対策に乗り出している。

 山陰有数の観光スポット「足立美術館」(島根県安来市)。館内から庭園を眺めると「一幅の絵画」のように見られる仕掛けが人気で、米国の日本庭園専門誌のランキングでは16年連続1位だ。2018年の外国人客は約4万4千人と、9年前の7・5倍に。そのうち韓国人客が3分の1を占めていたが、この夏から激減し、10月は前年同月の4割ほどにまで落ち込んだ。

 牡丹(ぼたん)が有名な日本庭園「由志園(ゆうしえん)」(松江市)も、韓国人客がこの秋以降ほぼいなくなった。外国人客の4割近くを占める大事なお客だっただけに、「波に乗ってきたところだったのでさみしい」(担当者)。

 韓国人観光客は全国的に減っているが、距離が近い山陰は依存度が高く、打撃も大きい。週6便あった米子―ソウル便が10月に全て運休し、鳥取・境港と韓国・東海を結ぶ定期船も11月28日から休航となった。いずれも再開の見通しはたっていない。

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 こうした状況に、行政や観光…

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