「女王、特に考えない」最年少狙う渋野、最終戦の心境

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木村健一
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 (宮崎CC 6535ヤード=パー72)

 女子ゴルフの今季最終戦、LPGAツアー選手権リコー杯は28日、第1ラウンドが行われ、賞金女王の可能性がある3人のうち、前週優勝で賞金ランキング3位の渋野日向子が1イーグル、1バーディー、1ボギーの70にまとめ、2アンダーの3位と好発進した。ランク首位の鈴木愛は4バーディー、4ボギーの72で回って、イーブンパーの10位。ランク2位の申ジエ(韓)は2バーディー、5ボギーの75と振るわず、3オーバーの26位だった。首位はテレサ・ルー(台湾)で、5バーディーの67をマークした。

 21歳の渋野は実質1年目の今季4勝を挙げており、史上最年少女王をめざす。鈴木は今季7勝で、2年ぶりの女王返り咲きなるか。申ジエは今季3勝で、韓国、米国に続く3ツアー目の女王を狙う。

渋野「いいスタートを切れた」

 28日の第1ラウンドは、渋野が抜け出した。9番で4パットをたたいてボギーとなり、「パー5の11番で取り返すしかない」と切り替えた。その11番。残り202ヤードの2打目でピンから1・5メートルにつけ、イーグルを奪った。「いいスタートを切れた。残り3日、のびのび、悔いのないようにできたら」と笑顔で言った。

 前週に鈴木に競り勝って4勝目を挙げ、逆転女王に望みをつないだ。しかし女王への意識は「100の中の10ぐらい。残りの90は無事に完走できたらいい」と、欲を抑えている。「賞金女王のことを考えてしまうと、それまでのようなゴルフになっちゃう。狙って勝つのが強い選手だと思うけれど、私は特に考えないようにしている」

 一方、ランク首位の鈴木はそ…

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