小児がんの高校生、遠隔授業で単位認定 広島で要件緩和

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構成・北村浩貴
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 小児がんで入院中の高校生が情報通信技術(ICT)機器を使って授業を受ければ、教員がそばにいなくても単位を認められることになった。広島県教委が11月20日付で県立高校に通知した。文部科学省は教員の付き添いを原則として出席と認めてきたが、広島が先駆けて要件を緩和した形だ。平川理恵・教育長に理由や背景を聞いた。

 ――検討はいつから。

 今年5月ごろから文部科学省と協議を始めました。県教委では今年度、カメラやスピーカーが備わった分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を導入し、(病気で学校に通えない)生徒3人に貸し出しました。喜びの声も届き、できる範囲で出席扱いにして単位を認めてあげたらいいのでは、と考えました。生徒のクオリティー・オブ・ライフ(生活の質)を上げることにもなります。

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 最終的な単位認定にはテスト…

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