がん治療後のむくみ、どう解消 リンパ浮腫と生活習慣

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松浦祐子
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 がんの手術でリンパ節を取り除くと、後になって腕や脚などがむくむリンパ浮腫の症状が出ることがある。確実な予防法や治療法はないものの、スキンケアや生活指導などを組み合わせた「複合的治療」をすると、苦痛を減らして日常生活を送れるようになってきている。

 東京都内在住の女性(60)は2018年春、がん研究会有明病院(東京都江東区)で子宮体がんの手術を受け、子宮とその周囲のリンパ節を切除した。

 入院中と退院後の計2回、病院内のリンパケアルームで、看護師から約1時間かけてリンパ浮腫について説明を受けた。皮膚が乾燥しやすくなるので保湿を習慣にすること、虫に刺されてもかきむしるなどして肌に傷を作らないよう注意することなどを聞いた。「だるくなったら、枕などを下に置いて脚を高く保って横になるとよい」といった助言も受けた。ただ、当時はがん治療のことで頭がいっぱいで、「ピンとこなかった」という。

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