ゴーン氏追放、西川氏の大誤算 主導した改革は己の身に

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大鹿靖明 久保智 笠井哲也
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 日産自動車前会長のカルロス・ゴーン東京地検特捜部が電撃的に逮捕してから19日で1年になる。世界に衝撃を与えた事件の裁判は来春にも始まる。

 ゴーンはすべての事件で無罪を主張している。弁護側は捜査の手続きそのものが違法だとして争点化する方針で、検察側と弁護側の全面対決となる。

 ゴーンに代わって経営トップにのぼりつめた社長の西川(さいかわ)広人も、自らの報酬不正の責任を問われて今年9月に辞任に追い込まれた。極秘に進めた社内調査をもとに特捜部の捜査に全面協力し、ゴーンを「追放」した日産にとっても、この1年は想定外の連続だった。

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 「おかしな会社があるぞ」…

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この記事を書いた人
大鹿靖明
編集委員
専門・関心分野
経済、歴史、人間、ジャーナリズム、ロック
久保智
コンテンツ編成本部
専門・関心分野
製品開発、企業行動、産業政策