民間警備、発展のきっかけは1964年五輪 セコム社長
聞き手=橋田正城
2020年東京五輪・パラリンピックや大会後を見すえ、解決したい課題や取り組みたい活動を聞きました。
セコム・尾関一郎社長
「水と空気と安全はタダ」と言われた時代があったのをご存じでしょうか。隔世の感がありますよね。1964年に開かれた前回の東京五輪は、まさにそんな時代でした。
創業間もない当社は、東京・代々木の選手村やいくつかの競技場を警備しました。選手村には取り壊される予定の米軍住宅が約400戸残っていて泥棒や不法侵入者が多く、自転車で巡回したそうです。ピーク時は100人ほどが警備にあたり、無事故で会期を終えました。
そのことで民間警備の重要性が理解され、閉幕直後から著名企業との契約が増えました。今のセコムがあるのは五輪のお陰といっても過言ではありませんし、警備業界も五輪を機に成長しました。
ここから続き
来年の大会運営には、恩返し…
【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら