山口)恩讐超え「回天」語り継ぐ 米兵の子息が追悼式に

有料記事

三沢敦
【動画】回天戦没者の追悼式に出席した米の歴史家マイケル・メアさん=三沢敦撮影
[PR]

 山口県周南市の大津島に訓練基地があった旧日本軍人間魚雷「回天」。その攻撃を受けて沈没した米軍艦の乗組員を父に持つ米国人、マイケル・メアさん(65)が10日、島で営まれた回天戦没者の追悼式に初めて出席した。遺族らと交流を深め、回天の史実を若い世代が語り継ぐことの意義を強調した。

 メアさんは米ウィスコンシン州在住の歴史家。父ジョンさんが乗っていた米海軍の給油艦ミシシネワが1944年11月、西太平洋・ウルシー環礁で回天の第1陣「菊水隊」による攻撃で爆発沈没し、乗組員63人が亡くなった。

 海に飛び込んで助かったジョンさんは長い間、多くを語ろうとせず、記憶から葬り去ろうとしていた。12歳の孫に問いかけられ、重い口を開くようになったのは95年からだ。

ここから続き

 回天の若き搭乗員たちはなぜ…

この記事は有料記事です。残り686文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら