注射や検査いやがる子にVR アニメで恐怖心やわらぐ?

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松浦新
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 注射や検査を嫌がる子どもに、ゴーグルで仮想現実(VR)を見せて気をそらし、治療をスムーズにする試みを、埼玉医大の国際医療センター埼玉県日高市)が始めた。入院中の子どもの検査などで試しており、心理的にも肉体的にも負担を減らす可能性があるという。

 10月、小児心臓科に入院している子どもを対象にVRを導入した。ゴーグルのソフトは、現実の風景にアニメなどが重なって見える「拡張現実」(AR)と、背景も漫画アニメなどで外が見えないものとがあり、子どもや処置に応じて使い分ける。

 この日は、心臓病で入院している子どもの採血に利用した。担当の小島拓朗医師が「アニメがいいかな、それとも回りが見えるほうがいいかな」と聞くと、子どもは雪景色のARを選んでゴーグルをかぶった。小島医師が「雪だるまが見えるかな」「上には何があるかな」などと声をかけ、子どもが上下左右を見回すうちに、看護師が腕に針を刺して採血した。

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 小島医師は「大人なら言葉で…

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