「日本一も悔しかった」昨季離脱の和田、新人以来の白星

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照屋健
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(23日、プロ野球日本シリーズ ソフトバンク4-3巨人)

 143キロのストレートに、巨人の丸が動けなかった。三回、ソフトバンクの和田は唯一、得点圏に走者を背負ったピンチで丸を見逃し三振に仕留める。プロ17年目の左腕が感情を高ぶらせ、ほえた。

 「菅野君が素晴らしい投球をしていたので、負けないように。最初から、全力でいった」

 1980年度生まれの「松坂世代」。昨季はキャンプ中に左肩を痛め、棒に振った。ひどい時期は10メートルもボールを投げられなかった。日本一に輝いた昨季の日本シリーズは同僚の活躍をテレビで見て思った。

 「やっぱり見るもんじゃない。あの場所で投げたい。日本一でも、悔しい気持ちの方が強かった」

 そんな思いを胸に、躍動した。140キロ台の直球がさえ、5回無失点。日本シリーズでは新人だった2003年以来、16年ぶりの白星だ。「逆にそこまで勝っていなかったのが不思議な感じ。でも優勝を決める試合で、こういう投球ができたのはうれしい」。完全復活した38歳は、充実した表情で言い切った。(照屋健)

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