患者を生きる・眠る「アルコール」(3)
アルコール依存症の入院治療を終えた東京都の男性(53)は2011年2月、職場に復帰した。だが、職場に隠れて酒を飲むことがあり、アルコールをやめることはできなかった。
専門外来がある慈友クリニック(東京都新宿区)では、「抗酒剤」を出された。これをのんでから飲酒すると、頭痛や吐き気が生じる。しかし、男性は飲酒してもつらさをあまり感じなかった。「自分は特別だ」との思いを強くした。
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この年の7月、職場のアルコ…
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連載患者を生きる
この連載の一覧を見る- 北林晃治(きたばやし・こうじ)朝日新聞記者
- 科学医療部記者。02年入社、北海道報道部、さいたま総局、東京本社生活部、社会部、特別報道部などで医療など社会保障分野の取材を担当。