突如乱れた巨人の先発・山口 6回に降板、痛い3失点

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室田賢
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(19日、プロ野球日本シリーズ、ソフトバンク7-2巨人)

 セ・リーグ投手3冠の右腕が突如、乱れた。

 第1戦の先発を託された巨人の山口は、五回まで無四球7奪三振、2失点に抑えていた。だが、1点を追う六回。ソフトバンクの先頭牧原に二塁打を浴びると、犠打を挟み、四死球で1死満塁に。その後の中村晃にもボールが先行し、犠飛で追加点を許した。この回を終え、マウンドを降りた。

 調子は悪くなかった。計8奪三振。宮本投手コーチが「(山口)俊の調子のバロメーターは三振の数」と言うように、三、四、五回は三者凡退に抑え、二回に本塁打を浴びた内角の146キロも決して甘い球ではなかった。

 原監督から「我が軍のエースとして初戦を任せる」と太鼓判を押されたプロ14年目の32歳。今季は、最多勝(15勝)、最多奪三振(188)、最高勝率(7割8分9厘)の個人3タイトルを獲得し、チームを5年ぶりのリーグ優勝に導いた。

 初の日本シリーズに向けて「自分のできることをしっかり100%出せればいい」と話していた。しかも、相手は試合前まで通算4勝0敗の「お得意様」。意気揚々と先発したが、痛い3失点だった。室田賢

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