神奈川)台風19号から1週間 箱根など懸命の復旧作業

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村野英一
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 台風19号が神奈川県内を通過してから1週間となる19日、箱根町川崎市など大きな被害が出た地域では日常を取り戻そうと、懸命の復旧作業が続いた。この台風による県内の犠牲者は14人に上り、なお3人の行方がわからない。相模原市では19日も、市内の行方不明者2人の捜索が行われた。

 箱根町の大涌谷では、大雨による土砂崩れのため、温泉を供給する配管が多数破損した。仙石原や強羅の多くの旅館・ホテルに温泉が届かず、全面的な供給再開は11月になる見込みだ。一方、多くの地点で寸断された交通網は通行止めが大幅に減り、観光客は徐々に戻っている。

 「箱根温泉供給」社は、大涌谷6カ所で蒸気と地下水を利用し、日量3千~4千トンの温泉を造成している。しかし、12日から200~230カ所の旅館、ホテル、別荘などへの供給が途絶えた。同社の担当者によると、土砂崩れによるパイプの破損が多く、温泉を送り出せないという。16日には「今月末までの復旧は困難」と判断した。さらに関係者は18日、「11月1日ではOKにならないだろう」と述べた。

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 強羅・仙石原の複数のホテル…

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