あの時、川崎球場は異様だった 31年目の10・19

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室田賢
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 プロ野球ファン、とりわけパ・リーグのファンに語り継がれる「10・19(じゅってんいちきゅう)」。昭和最後のペナントレースとなった1988年10月19日、近鉄バファローズが優勝をかけ、ロッテオリオンズとのダブルヘッダーに挑んだ日だ。その歴史的な日に今年も、舞台となった川崎球場跡地で思い出を語り合うイベントが催される。

 イベントでは、近鉄の投手だった加藤哲郎さん(55)とロッテオリオンズの応援団員だった横山健一さん(55)がトークショーであの日を振り返る。

 「あのときの球場の雰囲気は異様だった」。横山さんの述懐だ。

 88年のペナントレースは首位に立つ西武が先に全日程を終了した。仰木彬(あきら)監督(故人)が率いる近鉄は、残る19日の2試合に連勝すれば逆転で優勝できた。だが、1試合でも負けるか引き分ければ、栄冠に届かない際どい状況だった。

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 当時の川崎球場は狭く、汚い…

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