即位の礼パレード、11月10日で調整 首相が延期意向

 安倍晋三首相は17日、天皇陛下の即位に伴う22日の祝賀パレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」を当面、延期する意向を明らかにした。台風19号で被災した宮城県を視察中、記者団に問われて「今回の被災状況を踏まえて延期する方向で検討している」と語った。政府関係者によると、11月10日に開催することで調整している。

 パレードは、天皇陛下が即位を内外に宣言する22日の「即位礼正殿の儀」の後に予定されていた。台風19号により、広い地域で被害が出ており、被災者に配慮したものとみられる。正殿の儀と、パレード後の陛下の即位を国内外の賓客に披露する祝宴「饗宴(きょうえん)の儀」は、予定通り執り行われる見通しだ。

 首相はまた、台風19号の被害を「甚大な被害状況を踏まえ、今回の災害を特定非常災害に指定する」と述べた。特定非常災害に指定されると、運転免許証の更新で期限延長を認めるほか、災害で債務超過となった法人への破産手続きを留保するなど被災者の権利や利益が守られる措置がとられる。2018年7月の西日本豪雨以来、6件目の指定となる。

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