着て走って着心地確認 自転車ウェア開発、年600種類

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吉田貴司
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凄腕しごとにん

パールイズミ 生産部デザイン課次長 佐藤充さん(47)

 東京・両国のオフィスまでよく自転車で通う。休日に150キロ以上、ペダルをこぐこともあるが、「店頭で売られたものを着て走ることはほとんどない」。手縫いなどの試作品の着心地を試しているからだ。

 自分で試せば「股ずれしやすい」といった修正点がすぐに見つかる。「着心地のよいウェア」にまた一歩近づける。

 自転車に乗るときに着用するサイクルウェアの製造販売会社パールイズミ(東京)で、商品開発の指揮を執る。デザイナー、型紙作りのパタンナーといった職人たちのまとめ役をつとめる。

五輪選手にも提供

 着心地の良さをどう感じるかは、競技選手から一般のサイクリストまで様々だ。

 トップ選手ではこれまで、2016年リオ五輪・パラリンピックのロードレースに出場した新城幸也、与那嶺(よなみね)恵理、藤田征樹らのウェアを担当してきた。20年東京五輪・パラリンピックに出場する選手のウェアも手がける予定だ。

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 0.1秒単位のタイムを競う…

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