河村市長「やめてくれ」 不自由展再開に抗議の座り込み

トリエンナーレを考える

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 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」の再開を受けて、河村たかし名古屋市長は8日、不自由展の会場の名古屋市東区の愛知芸術文化センター前で、再開に抗議する座り込みをした。

 河村氏は自らが率いる地域政党減税日本」の市議や愛知維新の会の元幹部ら数十人が集まる抗議集会に午後1時56分に姿を見せた。河村氏は、愛知県や市などでつくる実行委員会が芸術祭を主催することから展示内容を県民や国民が認めることになるとして「表現の自由に名を借りて、世論を暴力的にハイジャックするのはやめてくれ」などと訴えた。

 その後、「陛下への侮辱を許すのか!」と書かれたプラカードを手に約5分間座り込みをし、集会に参加した人たちの「県は公金の不正使用を認めるな」「知事は名古屋市民の声を聞け」「天皇の御真影を燃やすな」との呼びかけと共に拳を突き上げた。

 午後2時半には、愛知県庁前に移動し、シュプレヒコールをあげた。河村氏は「愛知県に抗議したい」と述べ、「昨日も(愛知県の大村秀章)知事に電話したが、勝手に再開を決めてとんでもないことですわ。暴力もはなはだしい。そんな人が何が表現の自由だ。いい加減にしてもらいたい」と訴えた。県庁前の路上に座り込み、「県は市との協議に応じろ」と拳をあげた。

 河村氏は8日午前に不自由展を視察した後、記者団の取材に「再開をやめてもらわないかん」と改めて展示中止を訴えていた。

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