群馬)尾瀬の「花の山」笠ケ岳に危機迫る 登山道が荒廃

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張春穎
【動画】荒廃の危機迫る尾瀬の「花の山」笠ケ岳=張春穎撮影
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 尾瀬の「花の山」がまた一つ傷つこうとしている。名前は笠ケ岳。花の山として親しまれながら傷ついた日本百名山の至仏山近くにそびえ、自然環境と咲き誇る花も似る。この秋、危機が迫っているという現地を訪ねた。

 早朝。尾瀬のメイン玄関口の鳩待峠。大半のハイカーが北の尾瀬ケ原を目指す中、西の登山道へ。尾根に出ると、右手に至仏山(標高2228メートル)、左手に目指す笠ケ岳(2057メートル)が見えてきた。いずれも蛇紋岩の山で端正な形。荒々しい山肌も持つ。

 「尾瀬西端にある笠ケ岳は、遠くて有名でもないため訪問者は少ないが、花の山の実力としては至仏山に負けません」と、同行した尾瀬の自然保護を考える会の解説ガイド・杉原勇逸さん(68)。

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 鳩待峠から2時間、オヤマ沢…

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