首相と枝野氏の国会論戦開幕 まずは補助金不交付問題で
枝野氏「事前検閲につながる」
臨時国会序盤の7日、衆院代表質問に立憲民主党の枝野幸男代表が立った。同党が国民民主党などとともに結成した野党統一会派の「初陣」。政府による「あいちトリエンナーレ」への補助金全額不交付などでクローズアップされた「表現の自由」の問題をめぐり、安倍晋三首相と火花を散らした。
補助金の不交付問題について、枝野氏は「不当だ。前例とされるなら、萎縮効果が働いて事実上の事前検閲につながる」と主張。統一会派の所属議員たちは「とんでもないことだ!」と自席から声を上げ、後押しした。かんぽ生命保険の不正販売を報じたNHKに日本郵政グループが抗議した問題も踏まえ、枝野氏が「報道・表現の自由が機能しない社会は、もはや民主社会とは言えない」と指摘すると、野党議員たちは一斉に拍手した。
首相「ありもしない危機感あおる」
答弁に立った安倍首相は、補助金不交付については「文化庁で判断したと承知している」と淡々と語った。ただ、「報道・表現の自由」をめぐる枝野氏の懸念に対しては「ありもしない危機感をいたずらにあおるような言動は、わが国の言論機関、才能あふれる芸術家に対して大変失礼だ」と反論。「枝野議員であれば、ご理解いただけると考えている」と壇上から枝野氏に目を向けた。
「大島発言」でギスギス
そもそもこの日の衆院本会議は、ギスギスした雰囲気で始まった。
改憲手続きを定める国民投票…
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