望んで貧困専業主婦、幸せか 気づかない「欠乏のわな」

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聞き手・杉原里美
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 かつては中流家庭の象徴だった専業主婦。経済の低迷により給料が下がるなどして共働きが増えると、「勝ち組」などと称されるようになった。だが一方で、「貧困専業主婦」と呼ばれる人たちもいるという。新たな格差問題につながると指摘する周燕飛さんに聞いてみた。「貧しくても専業主婦」の何が問題なのですか?

 ――「貧困専業主婦」とは、耳慣れない言葉です。

 「私が名付けたのですが、状況は様々です。5人家族で世帯年収170万円の女性の場合、中学卒業後、パートとして短期間働くことを繰り返し、出産後、専業主婦になりました。必要な食料や衣類を買えないことがよくあるといい、働きたいという意思はあるものの、子どもが保育園に入れず、就労をあきらめていました。世帯年収260万円の女性は、障害や病気がある2人の子どもの世話に加え、自身もうつ傾向が強く、働きたくても働けない状況でした」

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 「一方、自ら専業主婦を選ぶ…

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