「8%のうちに」高額ネックレスやバッグ、売れ行き好調

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 消費税があす10月1日から10%に上がる。直前の週末、全国の百貨店や家電量販店は、「8%のうちに」と値の張る商品が目当ての客で混雑し、軽減税率から外れた酒類を求める客足も絶えなかった。一方で、駆け込み需要の反動を心配する声もある。

 29日、東京・銀座の百貨店「松屋銀座」の宝飾品売り場。「高額なので、増税前の方がいいと思って駆け込みました」。埼玉県川口市の飯塚智也子さん(59)は夫(59)と一緒に訪れ、冠婚葬祭向けに約10万円の真珠のネックレスを購入した。同店では、9月の宝飾品や時計の売り上げが前年同期比で約2倍。特に、幅広い用途で使える真珠のアクセサリーの売れ行きが好調だという。

 三越伊勢丹ホールディングス(東京)によると、都内の伊勢丹新宿本店、日本橋三越本店、三越銀座店の旗艦3店舗で9月の時計の売り上げが前年同期の2倍。高級ブランドの定番ハンドバッグの売り上げも大きく伸びているという。ベビーカーも1・3倍で、「出産を控えた人が早めに購入しているようだ」(同社広報担当)という。

 家電量販店「ビックカメラ新宿西口店」(東京)はこの日、本社に接客対応の応援を頼んだ。「今週末は、先週末よりもさらに来店客や売り上げが増えている」と担当者。有機ELテレビの9月の売り上げは前年同期に比べて約4倍、冷蔵庫や洗濯機は2倍超という。引っ越しと増税が重なったという30代の女性は「2%分は大きな違い。冷蔵庫や日用品を買いたい」と売り場をめぐっていた。

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