長年同じ義足で練習、脳まで進化 つかんだ2m超え跳躍

有料記事

榊原一生 写真=西畑志朗
【動画】義足の操作技術を高めてきた走り高跳びの鈴木徹選手=西畑志朗、高橋雄大撮影
[PR]

技―WAZA

 走り高跳びで2メートルの高さを跳んだことのある現役の義足アスリートは、世界中で鈴木徹(39)だけだ。自己ベストは2メートル02。右足に義足をつけて跳躍する難しさを、「足首の機能がなく、制御できないことにある」と説明する。

 スキーブーツを履いて歩いた経験はないだろうか。足首が曲がらない状態では歩きにくく、高く跳び上がることもままならない。例えて言うなら鈴木はそんな状態で、反対側の健康な左足で踏み切って2メートルのバーを跳び越える。

 跳躍の肝は、義足を足首のように使えるかどうか。39歳のすごさは、義足では特に難しいカーブでの助走と、踏み切る直前の体の沈み込ませ方にある。

ここから続き

 背面跳びの助走は後半にカー…

この記事は有料記事です。残り1256文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【本日23:59まで!】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら