タピオカの「モチモチ食感」、秘密は2種類のでんぷん

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嘉幡久敬
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 タピオカのブームが続いています。黒くて丸く、「プニュッ」とした食感のタピオカをミルクティーに沈め、太いストローで丸ごとシュポっと吸い上げる「タピオカミルクティー」が人気です。繁華街の専門店には休日にもなると若者の長蛇の列ができます。

 日本でタピオカが最初にはやったのは90年代で、今回のブームは3回目とされます。インスタグラムなどのSNSを通じて数年前からブームが拡大したようです。

 タピオカミルクティーなどのタピオカドリンク自体は台湾と日本だけというわけではなく、アジアや欧州、南米など、ほぼ世界的に飲まれています。

 タピオカの原料は「キャッサバ」というイモをすりおろして乾燥させて作る白い粉「タピオカ粉」です。これに水を入れてこね、丸めてゆでるとタピオカになります。あとはゆでるだけの状態にした商品も売られています。

 タピオカそのものは半透明の白っぽい色で、味もあまりありません。ですが、ドリンクに入っているのはたいてい、黒色で甘みがついています。それは、製造の過程でタピオカ粉に黒砂糖などを混ぜているからです。

 キャッサバは中南米原産で、アフリカでは16世紀、アジアでも19世紀ごろから広く栽培され、いまでは世界の熱帯地域のほとんどで栽培されています。世界の年間の収穫量はおよそ3億トンで、ジャガイモと同じぐらいあります。

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 キャッサバは茎を地中に刺す…

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