静岡)三保の砂浜にクジラ、市民ら救出試みるも息絶える

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戸田和敬 広瀬萌恵
【動画】静岡市清水区の三保海岸にうちあがったクジラの救出活動=戸田和敬撮影
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 静岡市清水区の三保海岸で18日、体長約6メートルのクジラが打ち上げられているのが見つかった。クジラが横たわる地点から波打ち際までは、わずか5メートルほど。何とか助け出そうと市民や消防隊員らが懸命に巨体を押したが、発見から約5時間後に息絶えた。17日にも同区の別の海岸で同じ種類のクジラの死体が見つかっており、強風のため沖から流されてきたとみられる。

 清水海上保安部によると18日午前9時半ごろ、男性から「クジラが打ち上がっている」と通報があった。現場は三保松原から北に約2キロ離れた清水灯台東側。クジラは砂浜の上でヒレを動かしてもがいており、通りかかった市民のほか消防隊員や海保職員ら約40人が救助活動に当たった。

 現場に駆けつけた東海大海洋学部の大泉宏教授によると、クジラは体長約5・8メートルで、アカボウクジラの大人のメスとみられる。大泉教授は「自力で沖に出られるよう頭を海側に向けて振り子のように動かした方がいい」と助言。ブルーシートで体をくるみ、周辺の砂を掘りながら「せーの、よいしょ!」のかけ声で海に向かって押した。重機を使う案も出たが、体を傷つける可能性があるため救助は人力で行った。

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 海に向けて数メートル動かす…

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