1着になるたび、子どもに絵本を ある競輪選手の思い
城真弓
競輪のレースで1着になるたび、北九州市内の幼稚園などに絵本を贈る競輪選手がいる。今夏はけがで2カ月レースに出られなかったが、絵本を贈りたい一心で乗り越え、見事に復活。今後も体が動く限り活動を続けていくつもりだ。
小倉競輪(北九州市小倉北区)を拠点に走る別所英幸さん(39)。1999年に19歳でデビュー。競輪ではS級S、1、2班とA級1~3班の6段階にランクづけされるが、現在はA級1班。年間80~90回ほど走るうち、1着を10~20回とってきた。
デビュー以来、大会に優勝するなどして賞金を得ると、ユニセフや国境なき医師団などの団体に寄付してきた。両親に「大金を手にしてもおごらないように」と言われていたからだ。
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しかし、次第に「お金を渡し…