新潟)公共交通の見直し 1人で署名活動始めて市に要望

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松本英仁
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 新潟県上越市三和区(旧三和村)の住民らが21日、路線バスの運行ダイヤや運賃の見直しを求め、1161人分の署名を添えて村山秀幸市長に要望書を提出した。便数が少なく、運賃もかさむ現状に危機感を抱いた1人の住民が始めた署名活動が広がった形で、市の対応も注目される。

 署名活動をしたのは同区の平林雅至さん(67)。「孫3人の部活動のために7年間、送り迎えをした」「高齢で免許を返納したいが、今のバス運行では生活できない」「病院や商業施設がある市街地まで片道500円以上、年金暮らしでは容易でない」といった声を聞いていた。

 4月から始めた署名活動の趣旨は、①高校生と高齢者、障害者の無料化②補助金が入る路線バスの乗車率向上に向け、運賃は一律100円に③通勤、通学時間帯の増便――の3点。平林さんは「署名してくれた人は、地域で長く暮らすためには現状ではダメだという危機感を持っていたと感じた」という。その上で「公共交通が不便だと過疎化に歯止めがかからない。行政や業者、市民が知恵を出し合って新しい時代の公共交通のあり方を考えてほしい」と要望した。

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