真夏の闘い、クモの相撲 競り合う「力士」に熱視線

笠原雅俊
【動画】「第69回全日本女郎ぐも相撲大会」 小学生らの自慢のクモが激闘=笠原雅俊撮影
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 小京都・高知県四万十市に古くから伝わるクモ相撲「第69回全日本女郎ぐも相撲大会」が3日、一條神社(同市中村本町1丁目)の神楽殿であった。夏休み中の小学生たちが自慢のクモで、熱戦を繰り広げた。

 クモの和名は「コガネグモ」。体長21ミリ以上を「幕内」、20ミリ以下を「十両」と定めている。長さ約50センチの棒を「土俵」に見立て、2匹が対戦する。決まり手は相手にかみつく「がっぷり」や下に落とす「やぐら落とし」など4手だ。

 出場したのは、幕内の部36人と十両の部12人(いずれも中学生以下)、そしてだれでも参加できる観光の部16人の計64人。自慢の相棒のクモの熱闘に子どもたちは「ガンバレ」と必死で応援していた。

 行司の堂ケ森山太郎さん(79)は「クモが絡み合ってもつれると(持ち主の)見分けがつかなくなるので緊張します」と話した。

 十両で優勝した中村小2年の木村仁香さん(8)は「クモはお母さんが捕ってくれた。優勝できてとてもうれしい」と笑った。(笠原雅俊)

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