火災保険も地震保険も 保険料はなぜ上がる?

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中川透
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もっと知りたい保険⑤最終回

 今年は損害保険の値上げが続きます。1月には地震保険、10月には火災保険の保険料が上がります。背景には自然災害の多発があります。

 自然災害(風水害)で損害保険会社が2018年度に支払った火災保険の保険金は1・6兆円。調査を始めた70年度以降で最大となりました。前年度の8倍超、直近で多かった04年度の約7400億円の2倍超となります。

 18年9月には台風21号により、愛知・大阪・京都・兵庫などで大きな被害が出ました。保険金支払額は約1兆700億円。首都圏などを襲った台風24号でも、約3千億円の保険金を支払いました。日本損害保険協会によると、風水害による保険金支払額のトップ10のうち、台風21号など18年の災害が三つ入っています。00年代以降でみると六つを占めます。

かんぽ生命の不適切販売や、外貨建て保険をめぐる苦情など「保険」をめぐるトラブルが相次いでいます。支払う保険料ともらえる保険金のバランスや、さまざまな保険商品の比較について消費者はどう考えればいいのでしょうか。5回シリーズの最終回です。保険販売の情報やご意見は(keizai@asahi.comメールする)にお寄せください。

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■保険料はなぜ上がる?…

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