「ダウン症の子、育てたい」 養子に迎えた夫婦の決断

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 「健康な子を産めない私が、セックスしていいのかな」

 ダウン症の長男(2)を出産して3カ月がたったある夜。女性(33)は体が硬直し、夫の前で涙をこぼした。そんなふうに思った自分自身に愕然(がくぜん)とした。

 29歳で特別支援学校で働く同僚と結ばれ、30歳で長男を授かった。生後間もなく障害が分かった。「やさしい子が選んで来てくれた」と夫婦で喜んだ。

 だが「優生思想のシャワー」は強烈だった。

 義母は「初孫で跡取りなのに…

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