AIがうむ無用者階級と独裁政治 財界人が恐れる未来
(聞き手・堀篭俊材)
シンギュラリティーにっぽん
人工知能(AI)が人を超えるシンギュラリティーは来るのか。来るとしたら、社会に備えの必要性はないのか。前経済同友会代表幹事で、三菱ケミカルホールディングス(HD)の小林喜光会長(72)に聞いた。
――AIの未来についてどうみますか。
「将棋や囲碁では名人も勝てないレベルにきています。証券の世界も運用成績はよくなっている。こうした世界では明らかに人間を超えています」
シンギュラリティー:人工知能(AI)が人間を超えるまで技術が進むタイミング。技術的特異点と訳される。そこから派生して、社会が加速度的な変化を遂げるときにもこの言葉が使われ始めている。
「半導体の技術はますます微…
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