ゴミ多い西川口の中華街、日中で掃除「偏見なくしたい」

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堤恭太
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 路上にゴミが目立つ埼玉県川口市の西川口。そんな街をきれいにしようと中国料理店の女性経営者が呼びかけ、月1回の清掃活動が続いている。日本人も参加し、中日交流の場となっている。

 6日午後4時、「四川麻辣湯(しせんまーらーたん)」西川口店前に大人から子どもまで男女30人近くが集まった。「西川口ピカピカ隊」に参加する人々だ。呼びかけた同店経営者AYAさん(36)の掛け声で一斉に街に散った。たばこの吸い殻や空き缶、ペットボトル……。特に、自販機やゴミ集積場周辺はゴミが投げ捨てられている。

 AYAさんは昨年3月からゴミ拾いを始めた。西川口のゴミ問題は、中国人が増えたことがすべてとは思わない。だが責任は大きいと感じている。

 「中国人にはゴミをきちんと捨てる習慣がない。『ゴミ捨て禁止』の貼り紙だけでは変わらない」と話す。中国人を変え、ネガティブなイメージを払拭(ふっしょく)したい――。その一歩として始めた。

 人が集まらず、1人でゴミを拾う日もあった。「地味な活動ですが継続すれば輪が広がる確信があった」。黙々と拾う姿に共感する人が増え、今では数十人集まるようになった。

 大手出版社勤務のヤン・ロン…

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