逆転、涙の「ワンツー」 2人でかなえた3年越しの夢

有料記事

酒瀬川亮介
[PR]

 水色の同じユニホームを着た女子選手が、大泣きをしながら抱き合った。6月30日、福岡・博多の森陸上競技場であった日本陸上競技選手権最終日。女子砲丸投げ。九州共立大の2人は、3年前からの夢をかなえた。「地元の日本選手権でワンツーを取ろう」という夢を。

 2人が福岡県北九州市にある九共大の陸上部に入ったのは2016年。郡(こおり)菜々佳は陸上の強豪校、東大阪大敬愛高出身で高校3年のときは、和歌山の全国高校総体(インターハイ)で砲丸投げと円盤投げの2冠を達成した。その同じインターハイで、砲丸投げ10位、円盤投げ12位だったのが、東京学館新潟高から来た高橋由華だった。

 入学してすぐ、3年後の19年に日本選手権が福岡で開かれることが決まったと2人は知る。「わたしたちが4年生のときに開催されると決まったので、菜々佳と一緒に出場してワンツーとろうねって、2人で目標を立てました」と高橋は思い返した。

ここから続き

 実力的には格が違っても、ふ…

この記事は有料記事です。残り605文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら